「お掃除機能付きエアコンだから、業者はどこでも同じでしょ?」 もしそう思われているなら、少しだけ待ってください。
特にダイキンの「うるさら(うるるとさらら)」や、パナソニックの「エオリア」をお使いの場合、業者の知識不足が原因で「クリーニング後に動かなくなった」「換気機能が死んでしまった」というトラブルが多発しています。
本記事では、電気工事のプロの視点から、なぜこれら特定メーカーの機種には「電気の知識」が不可欠なのかを解説します。
1. 結論:高機能モデルこそ「電気工事士」の出番です

単にフィルターを掃除するだけの構造ではない
結論から言うと、ダイキンとパナソニックの最上位モデルのクリーニングは、クリーニング技術ではなく「分解・組立の技術」で決まります。
これらの機種は、単にフィルターを掃除するだけの構造ではありません。内部には複雑な換気ダクト、給気ファン、そして無数の配線が張り巡らされています。これを正確に分解し、洗浄後に元通りに組み上げるには、構造を熟知した電気工事士のスキルが不可欠です。
「安さ」で選んだ業者が無理に分解してコネクタを破損させたり、洗浄水が複雑な配線を伝って基盤をショートさせたりするリスクを避けるには、電気のプロに任せるのが唯一の正解です。
2. なぜダイキン・パナソニックは「難攻不落」なのか?

特に、ダイキン・パナソニックにはプロの技術が必要
なぜ他のメーカー以上に、この2社はプロの技術を要するのでしょうか。その理由は、独自の「多機能性」にあります。
① ダイキン「うるさら」:換気・加湿ホースの壁
ダイキンの代名詞「うるるとさらら」シリーズは、他のエアコンにはない「換気・加湿機能」を備えています。 そのため、室内機には太い換気ダクトが接続されており、これを外さずに洗浄しようとすると、ダクト内に水が入ったり、内部のファンにカビが残ったりします。また、壁との隙間が狭いことが多く、電気工事の知識がないと「取り外せない部品」が非常に多いのです。
② パナソニック「エオリア」:緻密なセンサーと配線の山
パナソニックのお掃除機能付きモデルは、とにかく「配線とコネクタの数」が膨大です。 「ナノイーX」発生装置や、AIセンサー、自動排出方式のゴミ箱など、精密機器が密集しています。これらを一つひとつ安全に切り離し、洗浄後に1ミリのズレもなく戻す作業は、もはや「掃除」ではなく「精密機械のメンテナンス」です。知識のない業者が行うと、組立後に「センサーエラー」が消えなくなるトラブルが後を絶ちません。
3. 電気屋が実際に行う「プロのこだわり」

細心の注意で取り外しを行い、診断をする
具体的に、電気工事のプロはどのような点に注意して作業しているのか、事例を挙げます。
事例1:コネクタひとつにも細心の注意を
一般の業者は、コネクタを抜く際に「ツメ」を折ってしまうことがよくあります。 電気工事のプロは、各メーカーのコネクタの構造(ロックの解除方法)を熟知しています。また、抜いたコネクタに水気が残らないよう、組み立て前に必ずエアダスター等で乾燥・清掃を徹底します。これにより、数日後の「絶縁不良による故障」を未然に防ぎます。
事例2:ドレンパンの「完全取り外し」
ダイキンの機種に多いのですが、ドレンパン(結露水の受け皿)を外すためには、電装ボックスを浮かせるなどの高度な手順が必要です。
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一般業者: 「ドレンパンは外せません」と言い、見える範囲だけ洗う。
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電気屋: 配線ルートを確保し、ドレンパンを完全に分離。裏側にへばりついたドロドロのカビを直接洗い流す。
事例3:エラー履歴の確認
作業前後で、エアコンの診断モードを使い、現在エラーが出ていないか、過去に電気的な不具合がなかったかを確認します。これは「エアコンの健康診断」ができる電気屋ならではのサービスです。
4. まとめ:愛機を長持ちさせるための賢い選択を

特に、高性能モデルはプロに依頼するのが安全
エアコンは、10年以上使い続ける高価な家電です。特にダイキンやパナソニックの高性能モデルを購入された方は、「快適さ」を重視してその機種を選ばれたはずです。
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ダイキンの加湿・換気機能を維持したい
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パナソニックの精密なセンサーを壊したくない
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クリーニング後に「エラー」でイライラしたくない
もしそう願うのであれば、依頼先は「安さ」や「ランキング」ではなく、「その機種の構造を熟知した電気工事士」であるかどうかで判断してください。
電気工事のプロは、あなたの家のエアコンを「単なる掃除の対象」ではなく「大切な精密インフラ」として扱い、最高のコンディションに整えることを約束してくれます。



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