テレビアンテナ工事について調べていて、ブースターという言葉を見たことがありませんか?
アンテナ工事のためのブースター？ブースターって何なの？
という方のために、この記事では、アンテナ工事で話題になるブースターについて解説をします。
テレビアンテナ工事に設置するブースターとは？プロが分かりやすく解説
アンテナ工事は、人生の中で、何回も依頼する工事ではありません。
ですので、アンテナ工事に対して知識がお持ちでないことの方が多いでしょう。
とはいっても、見積もりや工事の内容には、ちゃんと納得した上で依頼をしたいはずです。
アンテナ工事の多くが、アンテナ本体の工事費以外に、ブースターなどの装置の工事費が追加が必要になります。
なので、工事の大まかな流れだけではなく、ブースターなどの装置についてもある程度の知識をつけておくと良いでしょう。
ブースターとは？
ブースターとは、テレビアンテナが受電した電波を増幅させる装置のことです。
お住まいの地域がテレビ電波を受けにくく、テレビの映りが悪いときや、近隣にマンションが建設されてテレビが映りづらくなった時などに、電波を届けやすくしてくれる効果があります。
また、テレビの台数が多く、分波器から電波を分散させている場合も、ブースターがあれば、テレビの映りをよくすることができます。
テレビの映りが悪いと感じたら、ブースターの設置を検討するのがオススメです。
ただ、ブースターはかなり種類が豊富です。
その中から、ご自身に合ったブースターを見つけるためには、基本的な知識を覚えておく必要があります。
ブースターが必要になるケースは？
ブースターが必要になる代表的な例をご紹介します。
どんなときにブースターが必要なのかを知っておけば、テレビの映りが悪いと感じたときに慌てずに済みます。
1つ目は、山間部などにお住まいの方など、住んでいる地域が全体的に電波の受電状況が良くないことを知っている場合は、ほぼ間違いなくブースターが必要です。
2つ目は、近隣にマンションなど高い建物が建設されたことで、突然テレビの映りが悪くなった場合です。
この場合にも、ブースターを取り付けて、電波を増幅させたり、電波を受信する向きを調節する必要が出てきます。
3つ目は、テレビは映っていても、たまにノイズが入ったり場合です。
この場合も電波の受電状況が悪い可能性があるのでブースターを検討すると良いです。
4つ目は、ある特定のチャンネルだけ映らないという事象が起こる場合です。
このように、テレビがいつも映らない場合だけでなく、特定のチャンネルが映らなかったり、たまにノイズが入るのが気になる場合も、ブースターの出番だと言えます。
あるいは、ご自宅のテレビの台数を増やした場合に、分波器で電波を分散させていると、テレビの映りが不安定になることがあります。
この場合も、ブースターを入れると映り方が安定します。
ブースター設置の費用相場は？
ブースターを設置する費用は、自分で取り付けるのか、専門のアンテナ工事の業者に依頼をするのかによって違います。
ご自身で取り付ける場合は、ブースターの本体価格だけで済みますので、本体価格は、4,000円〜3万円前後といったところです。
性能や機能によって種類が分かれており、また地デジ用なのか、衛星放送対応なのかによっても価格が変わってきます。
業者に工事を依頼する場合は、諸々の費用を含めて、15,000円〜40,000円ほどを考えておくと良いでしょう。
この工事費も、地デジ用のブースターであれば15,000円〜30,000円ほどにおさまることが多いです。
衛星放送対応のブースターの設置工事となると、20,000円〜40,000円が相場です。
まずは、ご自身がどのような視聴環境を望んでいるのかをはっきりさせてから、取り付けるべきブースターを選びましょう。
おすすめのブースターの選び方
ブースターの製品概要を見ると、よく見かけるのが「利得(ゲイン)」という言葉と、「雑音指数(NF)」という言葉です。
利得(ゲイン)とは、受電した電波をどれくらい増幅できるかを示したもの。
基本的に数値が大きいほど、電波を増幅できる性能を持っていると考えられます。
次に雑音指数(NF)ですが、雑音指数(NF)とは、アンテナで受信した電波がどの程度ノイズの影響を受けるのかを示したものです。
こちらはノイズの数値ですから、数値が小さいほどノイズの影響を受けづらいことが期待できます。
また、「定格出力」という出力レベルも製品概要に書いてあるでしょう。
こちらは受電した電波を送信できる出力範囲を示したものです。
実際の出力レベルがこの定格出力の範囲内であれば、テレビは綺麗に映ります。
先ほど説明した利得（ゲイン）と、テレビの電波の入力レベルの合計が、定格出力を超えてしまうと利得が高いブースターであっても、テレビの映りが悪くなる可能性があります。
この場合は、利得（ゲイン）を調整して、定格出力の範囲内に調整します。
定格出力が高いブースターを選んだほうが、より安定してテレビを視聴しやすくなります。
ブースター設置は業者に任せたほうが良い理由
ブースターの設置を含むテレビアンテナ工事は、専門の業者に依頼したほうが良いです。
理由はいくつかあります。
まず、ブースターの工事には専門的な知識が必要です。
少し調べたくらいで素人が手を出してしまうと、思ったような効果が得られない可能性があります。
当然、知識だけではなく、その作業や工事内容にも専門的な技術が必要です。
特に難しいのは、高所での作業が発生する可能性があること。
そして、配線の複雑な技術が必要であることです。
高所での作業は慣れていなければ、大きなリスクを伴います。
経験がなかったり、不慣れな状態で高所での作業を自分で行うことは危険です。
また、屋内の配線作業は、思っている以上に複雑になることがあります。
このようなプロの経験が必要な工事を素人がすぐにできるようになることは考えづらいですね。
このようなリスクを承知の上で、自分であれこれやってみるのが好きな人はもちろんそれでも良いのですが、「テレビをちゃんと見られるようにしたい」というのが第一優先の人は、アンテナ工事の業者に相談をしたほうが賢明だと言えるでしょう。
ちなみにアロー電工でも、アンテナ工事を承っておりますので、お見積もりやご相談を希望される方は、こちらのページよりLINEへ友だち追加し、お問い合わせください。
コメント